3月6日 日本書紀

源氏物語と並行して読み進めていた岩波文庫の日本書紀(一)を読了しました。

日本書紀(一)は、神代上、神代下、及び神武天皇から崇神天皇の代を扱っています。
本文は書き下し文と注釈から成り、原文は巻末に収録。

ちなみに国史大系「日本書紀」は訓読方法に詳しいですが、書き下し文や注釈がないので、
初めは無難に書き下し文や注釈の書かれているものから入る方が良いと思います。

日本書紀
奈良時代の歴史書。最初の勅撰正史。六国史の第一。30巻。舎人親王らの編。養老4年(720)成立。資料として、帝紀・旧辞のほか寺院の縁起、諸家の記録、中国・朝鮮の史料などを広く用い、神代から持統天皇までを漢文の編年体で記したもの。日本紀〔大辞泉〕

テーマ : 古文 - ジャンル : 学問・文化・芸術

Tag : 日本書紀 舎人親王 六国史 神代 神武天皇 崇神天皇 持統天皇

コメント

一点捕捉をしておきます。『日本書紀』は何が重要かというと、徹底的な和語化がされた漢文で、成立してからさほど経たぬ時点で和語化されて講読されていたという点です。
これが『古事記』と異なる点で、『古事記』は本居宣長が主張するまで読まれなかったものです。また、『古事記』については正式漢文ではなく、亀井孝『古事記は読めるか』という論文があるくらいです。
話を『日本書紀』に戻すと、古くから正式漢文を所謂漢文読みでない読みがなされてきたわけで、「どう訓読するか」という問題もあります。したがって、「新編日本古典文学全集」の訓読を使う際には注意が必要です(これを訓読文にした小島憲之は和漢比較の観点から訓読している上に、読みが統一されていません)。
また、漢字の使われ方も重要で、例えば「皇孫」と「天孫」では指すものが全く違います。前者は皇統を表しますが、後者は「天神多あり」とされているため、単純に血統を表します。詳しくは神野志隆光の論文にあります。
また、天が上方概念か、平行概念かも『古事記』『日本書紀』で変わってきますので、読んでみると面白いでしょう
長くなりましたが以上になります。

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