7月10日 AN DIE FREUDE(歓喜に寄す)

<原文>
Freude,schöner Götterfunken,
Tochter aus Elisium,
Wir betreten feuertrunken,
Himmlische,dein Heiligtum.

Deine Zauber binden wieder,
Was die Mode streng geteilt,
Alle Menschen werden Brüder,
Wo dein sanfter Flügel weilt.

Chor
Seid umschlungen Millionen!
Diesen kuß der ganzen Welt!
Brüder-überm Sternenzelt
Muß ein lieber Vater wohnen.

Wem der große Wurf gelungen,
Eines Freundes Freund zu sein,
Wer ein holdes Weib errungen,
Mische seinen Jubel ein!
ja-wer auch nur eine Seele
Sein nennt auf dem Erdenrund!
Und wers nie gekonnt,der stehle
Weinend sich aus diesem Bund.


<和訳>
よろこびよ、美しい神々の火花、
楽園の娘、
我々は火のように酔って、
君の天の聖域に足を踏み入れる。

君の魔力はふたたび結ぶ、
時の流れが隔てたものを、
すべての人々は兄弟となる、
君のやさしい翼の覆うところに。

合唱
抱擁せよ百万の人々よ!
全世界にこのくちづけを!
兄弟たちよ―星空のうえに
愛すべき父は住んでいる。

一人の友の友であるという
偉大な仕事を成し遂げたもの、
一人の美しい女性を得たものは、
その歓喜を分かち合え!
そうだ、たった一人の人でさえも
この地上で自身のものと呼べるものは!
そしてそれができないものは、
泣きながらひっそりとこの輪から去るがよい。

Sigbert Mohn Verlag Friedrich Schiller Gesammelte Werke
In Fünf Bänden Band 3 pp.385-388


シラー(Johann Christoph Friedrich von Schiller、1759~1805)
ドイツの詩人・劇作家。戯曲「群盗」「たくらみと恋」などにより、シュトゥルム‐ウント‐ドラングの時代から出発。カント哲学および美学の研究を経て、ゲーテと並ぶドイツ古典主義文学の代表者となった。ほかに詩「歓喜に寄す」、歴史劇「ワレンシュタイン」「オルレアンの少女」「ウィルヘルム=テル」、論文「素朴と情感の文学」など。シルレル〔大辞泉〕

歓喜に寄す(原題An die Freude
シラーの詩。1785年の作。1786年、文芸誌「ターリア」に掲載。経済的苦境にあったシラーを支援したケルナーへの友情から生まれた頌歌。この詩に感銘を受けたベートーベンが、交響曲第9番第4楽章の歌詞として用いたことで有名〔大辞泉〕

テーマ : ドイツ文学 - ジャンル : 学問・文化・芸術

Tag : Schiller An die Freude シラー 歓喜に寄す

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